ゲーム業界の大量レイオフ、「企業の強欲さが原因だ」とバルダーズ・ゲート3のディレクターが批判。「企業の強欲さがずっと業界をめちゃくちゃにしてきた」

ゲーム業界の大量レイオフ、原因は「企業の強欲さ」とバルダーズ・ゲート3のディレクターが批判
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GOTY四冠を達成した「バルダーズ・ゲート3」のディレクターSwen Vincke氏が、昨今行われているゲーム業界の開発者大量レイオフを、企業の「強欲さ」が招いていると批判ていたことが判明しました。
これは、先日開催された開発者向けのイベント「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCアワード)」の受賞スピーチで述べていたもので、Vincke氏はこの問題を強く訴えていました。
過去1年半ほどで大手ゲーム会社を含む複数のスタジオで大規模なレイオフが行われており、2024年に入ってからは1月の時点で2023年時のレイオフ人数の5割に到達していたことも判明し、業界の現状に対する不満の声は高まっています。
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Vincke氏はスピーチの中で、「企業の強欲さがずっと業界をめちゃくちゃにしてきた」と断言。
さらに、「業界に入った時からずっとパブリッシャーと戦ってきたけど、 同じ間違いを何度も何度も繰り返している。いつも四半期ごとの利益のことしか考えていない。数字が全てなんだ。それでいて人をクビにして、翌年には『開発者がいない!』と騒ぎ、また人を雇ったり買収したりする。そしてまた同じループに陥らせる。こんなのはおかしい。」とハッキリ明言しました。

またゲーム業界において、「予備を作ったり、少しスピードを落とせばいい。強欲さを抑え、スタッフを大切にし、失った人材が築き上げてきた知識や経験を失わないようにすべきだ。同じサイクルを繰り返すのはやめるべきだ。」と、パブリッシャーに対して開発者やノウハウの重要性を説きました。
Vincke氏だけでなく、プレゼンターでありインディーゲーム開発者であるXalavier Nelson氏も、「”素晴らしいゲームを作るためには、レイオフや人々の生活を犠牲にする必要がある”、という物語は、残酷であるだけでなく明らかに間違っている。」と同調しました。
Vincke氏やNelson氏以外にも、ゲーム業界関係者からは大量レイオフの原因がパブリッシャーの企業姿勢にあるという指摘が浮上しています。
コロナ禍の反動もあるとはいえ、今回の状況が続けば、開発者たちのモチベーション低下や、ゲームの質の低下につながるおそれがあり、果たして今後のゲーム業界全体のサイクルや動向はどうなるのかが気になるところです。
Source:PlayStation LifeStyle
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